犬の手作りごはんの温度、適温は何度?

犬の手作りごはんの温度、適温は何度?

犬の手作りごはんを始めると、犬に与えるときの温度が気になり始めます。

より愛犬の健康のために、おいしく食べてもらうために、という意識からくる疑問なので、とても素晴らしいことです。

犬のごはんの温度の適温は、一言で言うと「常温」です。

具体的にはどのような意味なのか?
犬の手作り食のエキスパートである筆者が、犬ごはんの温度について解説します。

 

Contents

犬の手作りごはんの温度の適温

犬本来のごはんの温度から考える


犬の手作りごはんの温度に限らず、愛犬のために何かするときに、何が正解なのかを考えるときには犬の気持ちになって考えてみます。

犬が、人間からごはんを与えられるのではなく、自然界で自分でごはんを選んで食べるとしたら、何をどうやって食べるでしょう。

少なくとも、犬が火を起こして加熱して温めることはできません。
室温、常温以上は犬の食べ物の温度としては適当ではないでしょう。

ソリを引くような寒い地域に生息する犬、高い山に住む犬は、冷たい食べ物を食べているのでしょうか。

犬は、人間と長く暮らした歴史から、少しだけ雑食性に傾いてこそいますが、肉食の動物です。

優れた聴覚嗅覚などの感覚、鋭い牙、強力な胃酸、短い腸は犬が肉食性を持っている証です。

肉食性を持つ犬は、雪山に住んでいたとしても獲物を獲って食べて生きています。

死にたての犬の獲物の温度は、だいたい37℃~40℃

犬にとっての自然な食事の温度は、常温~40℃くらいと言えるでしょう。

犬のごはんの温度は、犬に聞け!

どこかの犬の適温ではなく、愛犬がどのくらいの温度なら喜ぶか、実際に与えて確認してみましょう。
犬の適温は、犬に聞け!です。

この地球上で食べ物に火を入れて加熱して食べるのは人間だけです。
それがわかっていれば、犬の食事の温度は「常温」前後というのは想像できるはず。

犬は食べるのが大好きな子も多いので、どんな温度でも変わりなく喜んで食べてくれることも多いでしょう。

でも、冬の寒い季節に冷蔵庫から出したばかりの冷たいお肉が数十~数百グラムいっぺんに胃に入ったら、自分だったらどうなるかな?と想像してみてください。
体を温めたいときに、食べたもので体を芯から冷やしてしまうかもしれません。

逆に、夏の暑い季節に人間がアイスクリームやかき氷を美味しく感じるように、犬も多少凍っていたり、冷たいままのお肉でクールダウンできる場合もあります。

ペットフードには、季節感も変化もありません。

でも、犬の手作りごはんは、温度ひとつとっても犬の好みや環境、その日の体調に合わせて変えることができるのです。

今日の、うちの犬にとっての適温はどのくらいだろうか?

は、是非、愛犬に聞いてください。
愛する犬のために飼い主さんが選んだ温度なら、きっと喜んでくれるでしょう。

良かれと思って行った行動が、犬の不調に繋がったとしたら、すぐに見直してください。

犬の手作りごはんの温め方

犬はもともと、食べ物を加熱することはない動物です。
犬の食事に熱を入れることはほとんどありません。
電子レンジや圧力鍋は、せっかくの自然な栄養を損なう恐れがありますので、使用しません。

どうしても犬のごはんを温める必要がある場合は、2つの方法があります。

犬の手作りごはんは湯煎で温める

我が家では、小さなフライパンに湯を張り、その上に耐熱の容器を入れて温めています。

チョコレートのテンパリングの要領です。

適温に調整しやすく、ごはんがびしょびしょにならないのでお勧めです。

100g以上の場合はもっと大きなフライパンとボウルを使うのがおすすめです。

我が家の猫は、主にミンチで肉を食べるのでこの動画のような温め方になります。

猫のごはんですが、温め方は犬にも参考になると思います。

犬の手作りごはんにお湯をかけない

冷凍や冷蔵保存していた食材を早く食べさせたくて熱湯をかけてしまう方がいます。

肉全体が温まるくらいの熱湯となると、かなりの量のお湯をかけた「びしょびしょの餌」になってしまいます。
せっかくの生肉をびしょびしょにしてしまうのは、犬の健康を思うならお勧めできません。

せっかくの生肉の水分が、台無しです。
加えて、犬にとっても消化が悪くなってしまいます。

お湯で温める場合は、少量にしてじゃばじゃば餌にしないように注意してください。

 

犬のごはんの温度は、飼い主の観察力にかかっています


大事なのは、犬の手作りごはんの温度よりも中身!

犬にとってのこれってどうなの?はすべて、犬の体、犬の習性、犬の食性が教えてくれます。

ただ、犬は個体差があり、体格差も大きい動物です。食べる犬それぞれの形がごはんにもあります。

犬だから!とかネットにこう書いてあったから!を押し付けず、犬の食性、犬の個性に寄り添った食事選びをしていきましょう。

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