犬と猫のからだを考えるための基本知識。ホメオスタシス~恒常性~

お読みいただき、ありがとうございます。

 

あなたにとって「健康」とはなんでしょうか?
どんな状態を「健康」といいますか?
札幌犬猫手作りごはん部では、犬・猫の健康を思う飼い主さんに「ホリスティック・ケア」をお勧めしています。

「健康って何?って言われても」
「ホリスティックって、何?」
「犬と猫の心のケアって、食事ケアと何か関係があるの?」
などの疑問がある方、まだお読みでない方は、こちらの記事をお読みいただけますと幸いです。

「犬と猫の健康とホリスティックケア」

基本知識として、知っておきたいもう一つの言葉があります。

「ホメオスタシス」「恒常性」です。

 

動物が病気になるのは、何故でしょうか。

動物の病気を治すものは、何でしょうか。

薬が病気を治しているのでしょうか。

お医者様の特別なお力が、病気を治すのでしょうか。

 

病気を治すのは、他ならぬ自分自身の力。
「自己治癒力」や「自然治癒力」などと言われます。

その「治癒」も含めた動物の体のシステムを「ホメオスタシス」と言います。

 

Contents

「ホメオスタシス(恒常性)」とは

動物には「ホメオスタシス」が備わっています。

ホメオスタシスとは、動物の体が急激に変化しないようにする力のこと。

マイナス30度になっても、動物の体温は急激にマイナスに下がり死んでしまうことはありません。
身体の「ホメオスタシス」が働き、外気温が低くても、体温を低下させず保とうとします。
ホメオスタシスの働きが弱い個体から、寒さに耐えきれず死んでいきます。

急に食料を絶っても、ホメオスタシスが働き、体内でコントロールしながら生命を繋ごうとします。
そのため、食べる量を減らしても体が「変化しないように頑張る」ため、残念ながらすぐには痩せないのです。

身体が、急に変わらないように、元の状態に戻ろうとする力。

それが、ホメオスタシス(恒常性)です。

 

ホメオスタシスの3大システム

1.自律神経

2.ホルモン(内分泌)

3.免疫

この3つのバランスが保たれていれば、自然治癒力がその力を発揮できます。

 

自律神経は、身体の働きを調整します。

ホルモン(内分泌)は栄養の吸収を調整したり、神経系と協力して、ホメオスタシスを維持します。

免疫は、外敵と闘う力です。
ウイルスや細菌を倒し、感染を防ぎます。人間の防御システムです。
抗体ができるのも免疫の働きによるものです。

この3つのバランスを崩すものが、「ストレス」です。

 

ひとつでも取り除いてあげたい、犬と猫の3つのストレス

1.環境によるストレス

・衛生的な環境(除菌しすぎないことも大事)
・適切な室温
・ダニ埃カビ化学物質
・騒音
・日当たり
・部屋の広さ、お散歩の環境、頻度
・寝る時間、起きる時間
・食事の時間
・遊ぶ時間、お散歩の時間
・電磁波
・紫外線
・飼い主の喫煙、芳香剤、洗剤、異臭

2.食事によるストレス

・美味しいと感じない
・体に合っていない
・消化が悪い
・食べることで、体内のバランスを著しく崩す(高血糖や尿pH)
・栄養の過剰、欠乏がある

3.心のストレス

・飼い主の体調不良、機嫌が悪い、構ってもらえない
・他の動物とのストレス
・同居する人間の数の増減、来客
・飼い主の病気、死亡

などなど。

犬と猫に自由はありません。
室内にいる間はずっと、ストレスにさらされていて逃げ場がないのです。

 

犬と猫にとって、最も重要なストレスは?

ホリスティックの世界では、最も重要なストレスは「心のストレス」だと考えます。

心の安定が、犬猫の全てを決める、と言う先生もいます。

 

これらのストレスをひとつでも多く減らすこと。
これが、犬と猫のホメオスタシスを正常に働かせ、自己治癒力を高めることに繋がります。

犬と猫のストレスを取り除くこと。
これこそが飼い主にしかできないナチュラルケアです。

ひとつでも、できることからナチュラルケアを始めませんか?

心の次に、食事と環境は健康の両輪です。
どちらを欠いても、健康であることが難しいのです。

そのために、食事ケアを早くに始めることをお勧めしています。

詳しくは、講座やセミナーでお話しています。

画像をクリックすると各イベントの詳細ページが開きます。
お会いできますことを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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参考になるページ

日本成人病予防協会「ストレスについて」

朝日新聞社「コトバンク」ホメオスタシス