犬・猫の手作りごはん食材~キャベツ~

 

この記事では、犬猫手作りごはんの食材としてのキャベツの上手な使い方を書いていきます。

犬も猫も、キャベツを食べられます。

私の講座の中でそうお話すると、必ずと言っていいほど
「〇〇は良くないと聞いたんですが、良いんですか~?」というご質問をいただきます。

「どうして、その食材が良くないのですか?」と伺うと、全員が「何故かは知らない」のです。

どんな食材にも、メリットデメリットがあります。

特に、植物性の食品には注意が必要なことは確かです。

キャベツを上手に処理できる犬・猫と、できない犬・猫がいます。
うちのこが上手に処理できるかどうかは、食べさせてみないとわかりません。

このTOPICSではそれぞれの食材がどのような犬・猫にOKで、どのような犬・猫にNGなのか「なぜ」の部分も踏まえてご紹介をしていきます。

この記事を読めば、犬と猫の手作り食の食材としてキャベツを上手に使えるようになれます。

 

Contents

キャベツの上手な使い方3つのポイント

1 キャベツは、加熱はしない。生で、小さめに切って、少量を食べるのがおすすめ。
2 キャベツをおすすめできない犬猫とその理由
3 犬猫手作りごはんの食材としてのキャベツの上手な使い方

 

1.加熱はしない。生で、小さめに切って、少量を食べるのがおすすめ。

キャベツを生で食べる理由。
それは、キャベツの特徴的な栄養にあります。

◆ビタミン

ビタミンC、葉酸、ビタミンB群、ビタミンKが豊富な食材です。
水溶性ビタミンであるビタミンCやビタミンB群は煮汁に溶け出し、加熱した後のキャベツは含有量が少なくなります。
水溶性ビタミンを効率よく摂るには、生で食べることです。

洗う際は水に浸しすぎないようにします。
浸水すると水溶性の栄養が水に流れ出てしまうためです。

◆キャベジン(ビタミンU)

薬の名前にもなっているビタミンUは、胃酸の分泌を抑制したり、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にし、胃の健康を保つ作用があります。
このキャベジンも、水に溶けやすく熱に弱いものです。

◆植物だけが持つ特別なパワー「ファイトケミカル」

キャベツにはガンの抑制や発がん物質の活性化を抑える物質である、イソチオシアネート・インドール類・ペルシオキターゼなどが含まれます。

また、紫キャベツの色は有名なポリフェノール。
これらも、加熱により減少しやすいことがわかっています。

 

2.キャベツをおすすめできない犬猫とその理由

甲状腺に問題がある犬猫には、アブラナ科の野菜を控えめにします。
抗がん作用のあるファイトケミカルも多く含むので、食事から完全にアブラナ科を排除する必要はありません。
甲状腺に問題のある犬猫は毎日毎食アブラナ科ではなく、数回に1度食べる程度にします。

また、ペットフードを食べている犬猫には、キャベツを追加することはお薦めできません。
ペットフード、特にドライフードは糖質と食物繊維のカタマリです。

犬や猫は、肉食性の動物です。
糖質や食物繊維を処理するのが得意ではありません。

そう多くはありませんが、キャベツには糖質や食物繊維が含まれています。
犬・猫にとって、キャベツは消化の良い食べ物ではありません。

ペットフードにもともと過剰な栄養をわざわざ添加して消化も悪くする食べ方よりも、ペットフードに足りない栄養を補いたいですね。

3.犬猫手作りごはんの食材としてのキャベツの上手な使い方

キャベツは生で、少量を細かく切って食べるのが基本です。

量は少な目に。食事全体の1割以下にします。
犬・猫の便に未消化で出る場合には、細かく刻むなど工夫しましょう。

もっと良い食べ方があります。
少量で、消化が良く、そのまま食べるよりも栄養価が高い方法。
それは「スプラウト」新芽を食べることです。

生のまま食べられ、新芽のため柔らかく消化も良く、発芽したばかりのため生命力に溢れ、成長した野菜よりも栄養価が高い犬猫に最もお薦めの食べ方です。

レッドキャベツのスプラウトは、ポリフェノールも含みます。

まとめ

犬・猫は肉食性の動物です。
犬や猫にキャベツを無理して食べさせる必要も、ありません。

犬と猫の手作りごはんの食材としてはアリです。
ただ、野菜臭さがある食材なので、好き嫌いはあります。

食べさせるなら、スプラウトなどの新芽がお薦めです。
キャベツを食べさせるなら、生のまま、少量を小さく切って食べさせることをお薦めします。

量は少な目に。食事全体の1割以下にします。
犬・猫の便に未消化で出る場合には、細かく刻むなど工夫しましょう。

食べさせた後は便の状態を良く観察します。
軟便や未消化がある場合は野菜の量を減らします。
愛犬愛猫がどの程度食べたものを処理できるのか見極めることが大切です。

 

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