犬の食糞は犬からの重大なサイン!3つの原因と自然な対策

犬の食糞には、いくつかの理由があります。
この記事では犬の食糞の理由と対策をご紹介します。

Contents

犬が食糞する理由

犬が食糞する理由は大きく分けて3つです。

  1. 栄養不足
  2. ストレス
  3. 糞を食べる理由がある

ひとつずつ紐解いてみましょう。

栄養不足

食糞をする犬は、栄養不足。
「うんちを食べなければならないくらい、栄養が足りない」という状態です。

食事が足りない・体に合っていない「食べ物が要因の栄養不足」

たんぱく質が20%以下のペットフードや、原材料に動物性の食材が入っていないペットフードを食べている犬に良く見られます。
「栄養が足りない餌を食べさせられている」という犬からの悲痛なサインです。
ペットフードの選び方を考え直した方が良いでしょう。

犬が手作り食で食糞をしている場合は、食材選びや調理法に問題があります。
ちゃんとした先生から犬の生理学や栄養学を習っていない飼い主の、なんちゃって手作り食でよく見られます。

また、犬それぞれの体型や消化力を見極めずに飼い主が食事の量を誤ると
「食事の量が足りないことによる栄養不足」
も起こります。
必要のないダイエットや、犬の食事の量はパッケージの量をきっちり守る。
1日2食と決めつける、などが考えられます。

消化が悪いことによる「栄養不足」

食べ物の栄養が十分であっても
・消化する酵素の不足
・消化・吸収が悪い
・代謝が悪い
これら理由で栄養が不足し、食糞につながることがあります。
このような場合は胃酸の分泌を助けるアイテムや、消化を助けるアイテムを用います。

また、間違ったデトックスで犬が食糞を始める例もあります。
知識がないのにデトックス作用の強いハーブや、ミックスハーブを使うなど。
デトックスは、体に悪いものだけではなく必要な栄養も排出します。
デトックスすればよいと思い、栄養不足を引き起こす場合があります。

体調不良による「栄養不足」

何故消化不良が起こっているのか。

具体的には
胃酸減少症
・膵臓の不調(膵炎・膵臓機能不全)
・甲状腺の問題(甲状腺機能低下症・クッシング症候群など)
・糖尿病
・腸の不調(腸管浸漏症候群・リーキーガット症候群・LGS)
犬の体調不良により胃酸や消化酵素が不足し、消化・吸収できないことが要因で栄養を十分に摂ることができず食糞をします。

・寄生虫感染による「栄養不足」の可能性も。
寄生虫感染により犬が必要な栄養を摂ることができない場合、食糞することがあります。

ストレスによる食糞

犬はストレスを感じると食糞をして気を紛らわせることがあります。

・長時間の留守番
・狭いまたは広すぎるなど不安を感じるような環境での飼育
・昼夜逆転の生活
・飼い主に構ってもらえない
・散歩に連れて行ってもらえない/行きたくもない散歩に連れ出される
・同居や近隣の子供の存在や、飼い主の過干渉によりうるさくて安らげない。
・同居や近隣の人間や動物との関係によるストレス

犬が望まないかかわりがないか、見直してみてください。

理由がある食糞

「便を食べる行為が好きになってしまう犬」がいます。
また、過去の飼い主の行動によって、食糞をすることで飼い主との関係を改善しようとする犬もいます。

便で遊んでしまう

主に子犬で見られますが
「便で遊んでしまう」ことがあるそうです。
退屈で便をかじる、つつく、その中で食べてしまう。

パピーミルで愛情不足、遊ぶことができない、退屈な気持ちになった犬が食糞をすることもあります。

成犬でも、むしゃくしゃしたりストレスを感じて食糞をすることもあります。

また、周囲の別の犬が便を食べているのをまねするという行為もあります。

飼い主の気を引くために食糞をする

悲しいのは
・以前食糞をしたら飼い主が騒いで駆けつけてきた
→食糞をしたら構ってもらえる!と学習してしまう

・以前粗相をして飼い主にひどく叱られた
→便を食べて証拠隠滅を図る

犬が食糞をする理由は、犬にあるでしょうか。
それとも、飼い主にあるでしょうか。

どちらにしても心身共に満たされている犬は食糞をする必要がないように思えます。
食糞をするということは、「栄養が足りない、消化ができない、食糞をしないと心が満たされない」という犬からのサインです。
すぐに受け止めて対処してください。

犬の栄養不足を解消するには

今犬に与えている食事の量・質を見直しましょう。
ペットフードを食べている場合は、高栄養で消化ができるまともなペットフードを選んでください。
ペットフードの選び方がわからない、不安があるのなら、きちんと最低限の犬の栄養学を学ぶことを強くお勧めします。

【参考】

犬の健康のためのドライフードの選び方と保管方法

犬の体調が悪い場合

まずは自然食に切り替え、今抱えている慢性疾患の食事療法を始めることを強くお勧めします。
生肉すら食べられないくらい消化器や内分泌系が弱っている可能性があります。

食糞をしていて尚且つ体重の減少がみられる場合は、獣医師の診断を受けて寄生虫感染がないか、どんな不調なのかを確認してください。
自然食による食事療法は獣医師の診断と並行して行うことができます。
真の食事療法のアドバイスができる獣医師もご紹介します。

犬の食糞対策

簡易な対処療法

犬の環境を清潔に保つ。

簡単に言うと、便を食べられる前に片づける、を徹底することが一番簡単な予防です。

便の味を変える。

犬に下記のものを食べさせると、便の味が変わり食糞を止めることがあります。

・パイナップル
・ズッキーニ
これでも止めない場合、特に猫の糞をつけ狙う場合は重度の栄養不足です。

消化を良くするサプリメント

胃酸を強化して消化を良くする

・岩塩
一番簡単なのは、岩塩を食事に追加することです。

 

・オーガニックのリンゴ酢(アップルサイダービネガー)

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小さじ1杯ほどを食事や飲用水に混ぜて使います。

・消化酵素のサポート

 

・腸内環境を整える
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対症療法ではなく、根本療法で愛犬を喜ばせることを考えませんか?

いくつもの有効なアイテムをご紹介しましたが、すべて対症療法です。
根本にある問題が解決されない限り、食糞は続きます。

あなたの犬が便を食べる理由は、どこにあると思いますか?

一番効果的な方法は、今の食事を止めて、本当の犬のための手作りごはんを取り入れることです。
獣医師本村伸子先生が提唱する「犬の自然食」を始めましょう。
犬の食糞をもっとも簡単に、犬が喜びながら改善できるのは食事を犬に合ったおいしいものに変えることです。

犬が便を食べるのには、理由があります。
体と心が満たされていないこと。

食糞は、犬からの悲痛なサインです。
放置だけはせず、対策を始めてください。

犬の自然食コースでは、プロのサポートを受けながら食事の見直し改善を悩まず楽しく始められます。

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知識をもって行動すれば、必ず犬は変わります。