慢性化している犬猫の下痢・軟便に悩む飼い主は多いです。
治療をしても効果がない場合は「体質」とされ、あきらめている方も多いのではないでしょうか。
慢性の下痢・軟便には考えられる要因が無数にあります。
獣医さんだけにお願いしていては、改善までにとても長い時間犬猫が苦しむことになります。
下痢・軟便の多くは、腸炎により引き起ります。
炎症は、すべての病気の要因となります。
そのため、繰り返す下痢軟便はやがて大きな病気の要因になることがあります。
がんだから下痢をしているという場合もありますが、下痢を繰り返した結果がんになるということもあります。
治らない下痢軟便を放置せず、早めに改善してあげたいですね。
食べているものが合わずに下痢が起こっている場合、薬でも治すことは困難です。
Contents
犬猫のその下痢・軟便「食餌性過敏症」ではありませんか?
「食餌性過敏症」とは
摂取した食物中の成分によって、自らの体に有害な反応を発生させる病気です。
・食物アレルギー
・小麦感受性腸症
・食物不耐性
などが含まれます。
この記事では、犬猫の食物アレルギーとその食餌療法について記載します。
「不耐性腸症」についてはこちらの記事をお読みください。
犬猫の食物アレルギー
食物アレルギーは、特定の食べ物に犬猫の体の免疫が反応してしまうことで起こります。
血液検査のアレルギー検査と、実際のアレルゲンが違うこともあります。
食物アレルギーの食餌療法は、食事を与えて犬猫の反応をみながらアレルゲンを排除していく地道な作業になります。
時々動物病院にかかる程度では要因を突き詰めることは困難でしょう。
飼い主自らが犬猫の食事の内容を把握し、犬猫と一緒にひとつずつ試していくことになります。
その場合に、中身がわからないペットフードよりも手作りごはんにすることでアレルゲンが見えてくることがあります。
犬猫の食物アレルギーの食餌療法
食物アレルギーの疑いがある場合は食餌療法として「アレルゲンフリー」の食餌を与えます。
具体的には、これまでに与えたことがないタンパク質源から構成された食餌を最低6週間にわたって与えます。
「タンパク質源」というと、肉や魚類をイメージされることが多いでしょう。
小麦などの穀類にもタンパク質が含まれます。豆類イモ類のアレルギーも考えられます。
市販のペットフードは、たとえアレルギー対応と書かれていても、すべてのたんぱく質源を取り除くことができません。
個体によりアレルゲンが違うわけですから、
「アレルギー対応フード」
にうちのこのアレルゲンが入っていないとは限らないのです。
アレルゲンの特定にたどり着くのは長期間を要することでしょう。
また、ペットフードの中身を完全に把握することは困難です。
ラベルに書かれていなくても、アレルゲンが混入していることもあります。
犬猫食物アレルギーのベストの対策
一番手っ取り早いのは、犬猫の食事を手作りごはんの中でも「手作り自然食」に切り替えることです。
手作り食・手作りごはんなら、食材を一つずつ確認することができます。
手作り食の中でも「手作り自然食」は、食材だけで犬猫に必要な栄養を満たすことができる手作りごはんです。
飼い主が食事の中身を把握し、犬猫のアレルギーをコントロールすることができます。
食物アレルギーの食餌療法で、まずどんな食材を試していったらいいか。
詳しくはこちらの書籍に書かれています。
具体的にどうしたらいいか知りたければ、プライベートセミナーをご受講ください。
ヒントは「これまでに与えたことのないたんぱく源」です。
【書籍】目からウロコのアレルギー本著者 本村伸子
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