犬の食材に「生の骨」があります
生の骨をカルシウム源と考える方もいますが、それだけではありません。
骨髄は、様々なミネラルと抗酸化物の宝庫。
骨や骨髄は、犬が食べられるなら食べてもらったほうが良いです。
うちの猫は硬いものが嫌いなのであまり食べられません。
生骨を食材に取り入れるのは、犬が生肉食にある程度慣れている場合に限ります。
急に真似しないことが最も重要です。
生骨はうまく消化できない子がいます。
犬猫なのに骨を消化できないということは、胃の状態が万全とは言いづらいので胃腸の状態を改善するところから始めます。
Contents
骨を消化できない犬の特徴
1.下痢や軟便などをする
便全体がゆるーくなって便に骨が混じるのは胃内のpHが高い可能性があります。
胃酸の原料となるナトリウム不足かもしれません。
そんな時には岩塩やリンゴ酢を使って、消化力を調整することも視野に入れます。
2.カルシウムを多く輩出した白い便をする
犬猫が消化できる量よりも多くの骨やカルシウムを与えた場合は、便にカルシウムが混じり白くて硬い便をすることがあります。
カルシウム便と呼ばれています。
この場合も、与えたカルシウムが消化力を超えていると言えます。
骨や肉を消化できないと感じたときは、まずは消化力に合わせた量に調整しましょう。
次に、岩塩やリンゴ酢等で胃酸の状態を整えます。
犬に生骨を与える頻度
生骨は毎日与えなければならないのかというと…
頻度は週に1回くらいです。
生骨を与えるメリットは大きいですが、生骨を食べ慣れていないなら、無理に与える必要はありません。
便が硬くなりすぎるときは、骨やカルシウムを与える量を調整します。
カルシウム便が悪いわけではありません。
時々とても硬い便をすることも、犬にとって「刺激」となります。
特に、肛門嚢炎をおこしやすい犬や肛門腺絞りが必要な子は、たまに硬い便をすると刺激になります。
本来の犬には、肛門腺絞りは必要がないのです。
食事と犬の関係を見極める
食べたものに便が白色になる原因があれば、白い便が出るのは当たり前のこと。
食べたものと出たものの関係を飼い主が知りましょう。
便は、犬がくれるメッセージの中で、唯一形があるものです。
何を食べたらどんな便をするのかきちんと記録をして、うちのこの体の特徴を知っておきましょう。
「うちのこのスタンダード」がわからなければ、うちのこの体のなかで何かが起こっていても気が付きようがありません。
骨の代わりにカルシウムサプリメントでも良いですか?
カルシウムサプリメントでは基本的に使いません。
人体での悪影響が報告されています。
ペットフードはほとんどが人工カルシウムサプリメントです。
骨を与えていないのなら、カルシウムは必要です。
野菜などの植物性のカルシウムではなく、動物性のカルシウムです。
卵の殻をカルシウム源として利用できます。
卵の殻を上手に処理できない場合には、ほかの食材やカルシウムサプリメントを使用する場合もあります。
参考記事:超簡単!5分でできる猫のカルシウム源「卵殻パウダー」の作り方
犬の全身に毎日触れて、においをかいで、脈をとって、顔をしっかり見て、うちのこの「変化」に気付けるようになりましょう。
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